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MazQのデカい音とウマい飯【DTM】

オーディオオタクとDTMerを跨いでマニアックなことや、プラグインや製品のレビューを投稿していきます。 ちょっぴりグルメもありますw 専門知識豊富な情報屋らしい独自の内容を売りにしています。 サイト運営のため、一部アフィリエイトを使用しています。 よろしくお願いします。

音楽・オーディオ

【音響】オヤイデ塩田電線PC-23 vs. BELDEN19364レビュー\(^o^)/

各方面でオススメされるベルデン19364を購入しました。
ここ最近は付属のケーブルを使っていますが、それまでリファレンスにしていたPC-23とも合わせて比較してみました。
比較した順番は付属→BELDEN19364→PC-23です。
入手性の良さもこの順番です。
付属品を除き、プラグはアメリカン電気のもの、IECコネクタはシュルターを使っています。
どちらも真鍮無メッキです。
安定して入手できる点と価格が安いのにかなり音質が優れているので採用です。
(自宅にストックがありました)

プラグに関してはこちらの記事で比較の感想がありますので御覧ください⇩


自作のWindowsPCをdpeaklimというアプリでリミッターを解除して、Forefoxというブラウザで聞きました。

関連記事⇩




BELDEN82761で自作したUSBケーブルをADI-2ProFSRに接続しています。
電源はiPowerDC12Vです。

関連記事⇩




PCに使う電源ケーブルを変更しての比較になります。

純正ケーブル
他のケーブルと比較すると個性がなく、やや解像度が低く感じます。
それでも癖がなく、端子が小さいので使いやすいです。


BELDEN19364
3芯+ドレイン線にアルミ箔などと凝った構造をしていて、電源プラグ側にアースと一緒ドレインワイヤーを圧着し、IECプラグは巻いて宙に浮かしてます。
(アース取ってないので関係ないと思いますが、参考までに)
圧着のしかたで音が変わると考えたら奥深いですね。

パッと聞きそこまで変わらないと感じましたが、やはり第一印象に低域が強めに出るというのを感じました。
じっくり聞いてみるとUSBのときにも感じたトランジェントの明瞭さがこの電源ケーブルにもあると感じました。コンプのアタックタイムはセットしやすいかもです。
RMEは平面的であまり好きじゃない、という方も多いですがAmariみたいな奥からしっかり鳴る音になったと感じました。
左右が広がり、定位は明瞭で、奥行きのある音がここまで簡単に手に入ることに驚きを隠せません。
低域の厚みがあって80-150Hzあたりでしょうか?このへんが特にガッツリまとまりを持って出る印象です。(好みが分かれる点で欠点になり得る点の一つ)
ハイエンドからローエンドまでかなり広い帯域を明瞭に鳴らしてくれるんですが、歪みも少ない箇所はより少なく、多いところはより多くダイナミックに描く印象があります。
左右の分離感もアンバランスからバランスにしたときくらいはあります。
音の余韻もしっかり描いてくれます。
ただ、明瞭な分、長時間のリスニングでは確実に耳が疲れます
明工社のプラグ(型番はレビュー見てください)と似たような音質効果かもしれません。
もしかしたら同じ明工社の低域が少なめの型番を選ぶと相性良いかもしれませんね。
また、電磁波吸収テープを使うことで耳の疲労を抑えた音にできる可能性は高いと考えています。
後日検証します。

サウンドハウスで1000円、2m買えば送料無料、即日発送です。



PC-23
純正ケーブルに線径など構造が近いです。
軟銅線に被覆も柔らかくとにかく取り回しが良いので狭いスペースにも使えます。
元々リファレンスなのでなんとも言えませんが、19364より中域のフォーカスがよいです。
その代わり低域の明瞭度や高域の分離感などはまずまずで、特出する点はそこまでありません。
250Hzあたりの表現力がすごくうまくてこれは19364にはない魅力かと思います。
ふくよかで周波数的に聞いていて心地よいです。
エレクトロよりもポップ系のバンドと相性が良い気がします。
ただ、よく聞かせてくる印象はなかったです。
軟銅線で被覆まで柔らかいからなのでしょうか。
RMEの平面的な部分はそのまま、音のアタックタイムよりも距離感を俯瞰して捉えやすい感じです。
逆に言うと、このケーブルは特出したところがないのが魅力です。

オヤイデで1100円です。店舗は1mからですが、通販では6m分で送料無料です。



まとめ
気に入ったものでも全システムに同じものを導入するのは音質が偏るので良くないという考えは変わらずですが、入手性が高く気軽にグレードを上げることができるのでBELDEN19364はどこかしらに導入すべきかな、と思いました。
ただ、結構太くて固いですし、やや太めなのでシュルターのプラグだと小さく感じました。
マスタリングでPC-23、ミックスでBELDEN19364という使い分けもできそうです。

自作が苦手な方も希望があれば当方で制作してお渡しすることもできますので、ツイッターDMなどでご連絡ください。





プラグインレビューはこちらから⇩



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【オーディオ】YAMAHA YH-5000SE試聴してきました!\(^o^)/


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今話題のハイエンドヘッドホン、何とか聞く機会を得ました。
ADI-2 DAC FSと限りなく私の環境に近い環境で、スマホとの接続にて普段聞いてる楽曲を聴きました。
関連記事⇩


まず、周波数特性ですが、重低音が強くて、300-700Hzあたりが盛り上がっていて、2-4KHzのどこかがやや凹んでるような印象でした。
DT1990Proよりも低音強いくらいでしたが、超高音の刺さりはなかったです。

正直、周波数特性はHD600やATH-R70xと比較すると全然…イマイチです。

しかし、時間軸と定位の良さは私が聴いた中では一番のヘッドホンです。
立ち上がりが他のダイナミックヘッドホンよりも早く、平面駆動型であることを感じます。
低域は余計な歪がなく量感のある音を聞かせてくれます。
音の立ち上がりの速さがすごく、キックがすごくカッコイイです。定位も正確であり、パンニングは等身大なのに100が130くらいの広さ、規模感で鳴っているような感覚がありました。
ドラムンベースにあるステレオのベースは耳を包み囲むように聞こえて素晴らしいリスニング体験でした。
キックが中央で鳴っているのにベースがステレオで、その差をかなり高レベルで描いてくれているのが分かりました。

音色そのものはドライで空間鳴りが大事なストリングスよりもブラスの息だったりのほうが気持ちよく聞けると思います。
立ち上がりがよくドライで高音もよく聞こえるのに耳障りじゃない、ここは楽器メーカーならではなのかな?と想像します。
Rolandのヘッドホンもそうでした。

本体重量は非常に軽く、そのへんの大型ヘッドホンはまず敵いません。
装着感も通気性含めすごくいいです。
上部のクッション?を無段階で動かせるようになっていてそこでパッドが耳に当たる位置を調整できます。勝手に動いたら困りますが、調整するときは硬いので壊さないように要注意です。
(お高いので)

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ドライバーは中心よりちょっとズレる形で組まれていて少しベイヤーのテスラドライバーに近いものを感じましたが、磁力の影響を受けない素材を選んでいるそうで、設計の方向性は全然違うと感じました。
付帯音や強い高音があまり感じられないのは流石です。

ケーブルはネジのように回して着脱する仕様になっていて高級機であることを随所から感じました。

Focal Utopia SG、SENNHEISER HD820など比較すべきヘッドホンは多々あるでしょうし、クラシックを好まれる方は敬遠してしまうかもしれない音作りにも捉えられるけど…
時間と定位の正確性、表現性を考えたときになかなか上に出るものは見つからないのではないか、と思いました。

キックはサイン波のスイープですが、ベースはフィルターかかったノコギリ波なので、低域は少くなるんですが、その倍音表現もやや大げさながらも的確に表現しているのかな?と思います。
ベースをモノラルにした音源を聞き忘れたのでステレオ感や倍音感の確認をするの忘れてしまったのが悔やまれます。

ダイナミクスに関してですが、時間軸が素晴らしい表現力なのでそちらも申し分ないのではないか、と想像してます。
実際にコンプのアタックタイムを調整して聞いたわけではないのでわかりませんが。


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ケーブルについては時間がなかったのもあり聞き忘れましたが、デザインもカッコよくてとても良いと思います。

雑なレビューですが、以上になります。




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【オーディオ】Beyerdynamic T1 vs T1 2nd vs DT1990Pro 試聴感想

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久しぶりのオーディオ記事です。

行ってよかったです😊
アンケート有難うございました。

今回は気になったBeyerdynamic(ベイヤーダイナミック)のT1とその後継機T1 2nd、そしてDT1990Proを聴き比べてきました。
T1シリーズは絶版で、DT1990Proはサウンドハウスで新品を買えるのでリンク載せておきます。


試聴は手持ちの環境に限りなく近いRME ADI-2 DAC FS。

リファレンスのHD600は聞いてないのでそれぞれの相対評価になります。

最初に結論を述べますと
どれが良いかと言われると正直難しくて、どれも一長一短、好みの一存というのが結論です。


目次


T1 1st

まず初めに感じたのが空間の広さです。
リバーブ感や余韻が誇張せずしっかり聞こえてきました。

低域はタイトでHD600と量感は近い感じです。
150Hz近辺がそんなに鳴ってない感じもほんの少しありました。

ボーカル帯域が非常によく聞こえます。
1KHzのピントの合い方はなかなかにクセになる方が一定数いるんじゃないかな?と思います。

高音もシェイカーやハイハットのアタックがハッキリ聞こえて6KHz近辺がやや騒がしい感じがありました。

高域を落ち着かせて低域の厚みを出すのはリケーブルでなんとかできる部分はあるのですが、リケーブル非対応なのが玉に瑕…。


T1 2nd

空間の広さはそのままにチューニングがかなり異なります。
まず高音がなだらかになり、ピークも3-4KHzあたりになったんじゃないかな?と感じました。
低域は180Hzあたりでしょうか?そのへんが少し多めに出てるような印象で、低域全体の量感は増えました。
イメージするキックの音ではなかったのでそこがどうしても気になるかな、という印象があります。

ボーカル帯域は2KHzだかがよく出ていました。
滑らかになったのでジャッジする音ではないかな、という印象はあります。


DT1990Pro

T1シリーズのような広大な空間の広さはありません。私はこれが等身大かと思いますが、比較すると少々窮屈に感じるかもしれません。

低域は量感と重厚感が大口径、クラブ鳴りに近い印象で超がつくほど気に入ってます。
メインフロアで流れてるというよりはちょっと音の良いサブフロアで流れてる音かもしれません。
(メインフロアの方が低域の重きのある部分が低いところにあって、サブフロアのほうが全体のバランス感は良いというか)
本当にコレだ、という音だと思いました。
重要なのは作り込んだり真剣に聞くための低域ではなくて、ジャッジするための低域、感じる、下手するとちょっと踊れる低域であることです。

このヘッドホン最大の問題点は8-10KHzあたりの耳障りな高域。これは超がつくほど好みを左右します。これずっと聞いて曲作るとか正直無理なレベル。ただ、リケーブルすると良くなりそうなきがするんですよね。




総評

テスラドライバーはすごいです。
音の立ち上がりがシャープ。位相感の良さも特出していると思います。
ただ、やっぱり磁石らしい異常なまでにシャープ、かつ高域にややクセがある部分はどうしても拭えないのかな…というのが正直な感想です。
スピーカーでケーブルに磁石つけて実験してたときの感想と似てる部分があります。
あのときみたいに付帯音が乗るということでもないんですが(恐らくベイヤーが頑張ってる)こればっかりは難しいですよね。
チューニングで抑えることもできるけど魅力がなくなってしまうし…。


好みの話や雑談など

この中ではDT1990Proの低域、T1の中域、T2の高域が好みです。

店員さんのおすすめでMeze Audioっていうルーマニアメーカーの109 Proっていう機種も聞かせていただいたんですが、これがまた良いところをついていて気に入りました。
ただ、高域が強い3機種を真剣に聴きまくったので特徴とかもう覚えてないんですよね。
最近出たばかりの機種でeイヤホンくらいでしか聴けないらしいので是非聞いてみてください。

求めてた音とはやや違ったので、低評価が多いT1 3rdも聞きたくなりました。
店員さんのぶっちゃけトークではどっちつかずなイマイチな音らしいんですが…。

改めてATH-R70Xってどんな音だっけ?とか考えたり、聞けば聞くほど泥沼ですね。

泥沼で言うと価格帯もそうなんですよね。
Final D8000とかあのへんの価格帯になると聞いてて楽しいしすごく音いいんですけど…これも1台となると決められず…こういうのは泥沼化する前に試聴するだけ、と自分の中で制限かけています。
Focalなんかにもありますが、ベリリウムってのが気になっちゃいますよねー。
スピーカーだと動かすときにツイーター1つ壊したらどうしようっていうのがありますが、ヘッドホンはそのへん気軽というのはありますよね。

プロの間で話題になってたAudezeの平面駆動型も話の流れで聞かせてもらいましたが、これがたぶんリファレンスに近い音なのかなと思いました。
やや600Hz付近にかまぼこな感じはしましたが、基本的に特徴がないのが特徴というか。
ずっと聴いていられる音だし(重くて首に負担がかかるという物理的な障害はありますが)素晴らしいです。

耳は左右で1つでも、左右から音が鳴るヘッドホンを1つにするのは難しいので妥協点を見出すしかないですよね。
ヘッドホンを女性に例えてみると、案外しっくりくるのが見つかるかもしれません。
付き合ったら多少なりとも好きになるし、最終的に合わなければ別れるし、結婚相手は一人だし。
そんなところで、色々買ってみては、手放して、最終的に一人のリファレンスと出会えたらラッキーだよねっていう感じで。

なんかよくわからないまとめ方になりましたが、参考になれば幸いです。





最後までお読みいただきありがとうございます。


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20220124_190518

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次回もお楽しみに!

【オーディオ】eイヤホンで聴いてきた!最新DAP音質比較%2B(iBasso DX240、Shanling M6 Ver.21、Cayin N6、HiBy R5Gen2、Lotoo PawGoldTouch、Astell & Kern KANN MAX、Chord Mojo2)

どうしても気になって音楽プレイヤーを購入しました。


しかし、試聴した時は片耳しか音が鳴らなかったのでよくわからず…。
M6とM6 Ver.21の違いはまた後日聴き比べます。

M6は中古がなかったのでProを聞いてみたのですが、結構別物でした。
旧モデルの方は割と個性派あまりない感じです。
M6 Ver.21は訳あって売ることにしました。

さて、今回は音楽プレイヤー(以下DAP)の試聴の感想を書いていこうと思います。

試聴の音源は基本的にデフォルトでeイヤホンさんが内蔵ストレージに入れている曲の1つ、Aviciiのwithout youです。
2.5mm4極の自作ケーブルでHD25を鳴らして聴きました。
また、4.4mmしかない場合はCayin付属の変換プラグで聴きました。
値段やスペックは聴いてから見てます。
※感想の順番は聞いた順とは異なります。

まずは私が所有しているDX200と同じiBassoから。

iBasso DX320
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こちらはあまり癖がなく自然なサウンドでした。
少し柔らかさ、低音の迫力はほどほどにあるかな、という印象です。
ほしいか?と聞かれると特別DX240と差があるとは思わないけど…って感じです。
あと、物理的にサイズがデカすぎる💦

iBasso DX240 AMP1 MK3
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音はDX200よりほぐれたような感じがしました。
AMP1を使ってたときの音を思い出します。
持ちやすいですし、中古で値段が安くなれば買うかも、と思いました。
そういえば、AMPのコンデンサーにフィルムコンデンサが使われていたような気がします。
DX200/220とは互換性がないですが、アンプモジュールが交換できます。
次はそのアンプを交換したものの感想になります。

iBasso DX240 AMP8 MK2
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AMP8 MK2は4.4mmのみです。
DX200/220の時のAMP8、AMP8EXと同じように広く、丁寧に空間を描くかんじです。
アタックの強調感はないですが、自然にSPACEを広げ、余韻が気持ちいいです。

後日談でDX200とDX220も聴き比べてきました。
全く別物の音がしました。
アンプはAMP1 MK2で揃えて聴きました。
重低音の鳴り、量感はあまり変わらないのですが、ややDX220の方が乾いてスッキリした感がありました。
アンプのコンデンサー替えて試すのDX220でやりたいなぁ…
中域重視のDX200と比べて220はフラットで高域もしっかり伸びます。天井が高くなり、わりと無個性に近くなりました。
DX240 AMP1 MK3はその中間というかやや柔らかい描き方してくれる印象があります。
200持ってるので220を買いたいとは思いませんし、アンプの形状もかわった240も微妙なのですが、220も240もどちらもいい機種だと思います。


続いて今回購入したShanlingシャンリン

Shanling M7
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M6やM6 Ver.21と比べて特出した部分はなく、iBassoの後に聴くとちょっと聞き劣りするかな、と思いました。
Androidのスペックは良いですが💦

Shanling M6 Ver.21
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中高域は粒立ちがよく、立ち上がりの良いサウンドです。
低域はカチッとしてる感じではなく、カーステのようなふくよかな鳴り方をします。
量感があるわけではないのに、深いところまでしっかり鳴らしてくれて聞き取りやすい感じです。

中域は滑らかですがウェットさやシルキーさとまた違った感じです。
すべての帯域で特徴的な出し方をしている印象はあります。
低音は深いですが、中高域から上はやや表面的な印象はあるような、ないような。
バランス良いと思います。

Shanling M6Pro Ver.21
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M6 Ver.21と比べると2KHzあたりが強調され騒がしい感じがしました。
基本的な音色感は変わりませんが、若干やりすぎな気がしました。


続いて真空管やアナログアンプなども手掛けているCayin

Cayin N6Ⅱ Ti R-2R
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チタン筐体のモデル。
残念ながら通常アルミ筐体のものは新品コーナーには展示がありませんでした。
やや高域が出てる気がしました(チタンの影響?)が、安定感のあるCayinらしいアナログサウンドです。
ナチュラル系で、バランスが良いです。
特別これ、というものはありませんが…それが逆にいい。ほんのり甘みを感じる的な

Cayin N3 Pro
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こちらはバランスのみしか聴いておらず、真空管の音はわからないのですが、他と比べるとさすがに解像度が低いような印象があります。
しかし、質感自体はやはりCayin
結構好きです。
操作性はAK120みたいな感じで違和感なく使えました。
電源入れてないと見た目に反して、画面が上部2/3なの?!と驚く時代を逆境する仕様がCayinらしいというか。


音楽再生アプリも出してるHiBy Music

HiBy Music R5Gen2
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こちらはアンプ部がA級ということで話題となってました。
解像度は高くないのですが、アナログらしい質感がやはり良いなぁと思いました。
アプリ自体中域メインで滑らかな音なので、他のアプリだとバランスが良いかもです。
スイッチング電源からトロイダルトランスにするとこんな感じですかね?

HiBy Music RS6
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こちらは音が広がりすぎだったり、キックの明瞭度とのバランスもイマイチでした。
いわゆるやりすぎサウンド。


続いて独自OSでとことん音にステータスを振ったPAW GoldのLotoo

Lotoo PAW Gold TOUCH
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先代Paw Goldは録音機のような操作性で20万超えというインパクトのあるものでした。
音に極振りしたDAPは一定層から人気で、音質は私にとっても完璧にマッチしていると思いました。それがこちらです⇩
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しかし、金額はもちろん、操作性も好みではなかったので見送っていたら、タッチパネルバージョンが出てました。

聞いてみると、相変わらず、非常にモニター的で、表面的と立体的の中間。
RMEの音に近いものかと思いきや、TOUCHの方は下の帯域がかなり滑らかで、全体的に丁寧な鳴らし方をしてくれました。中域より上はそこまで滑らかになりすぎた印象はなく、質実剛健なサウンドです。
アタックの出方を中心に色付けはなく、素晴らしいのですが、やはり低い帯域で元気さがないのは個人的に解せない…。
ちなみにニチコンKZの質感は200Hz-300Hzあたりがこんな感じです(誰にも伝わらなそう)

Lotoo PAW6000
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こちらは今回聞いた中でナンバーワンでした。
先代の音が元気になり高域が1dbくらい持ち上がったような気もしますし、アタックも目立つ感じはありますが、すべての帯域で質実剛健なサウンドで音色的に最もリファレンスのADI-2に近いかな、と思いました。
何ならこちらの機種のほうが楽しく聴けます。
独自OSは使いやすく、ソフトウェアで音が変わることもないので、ストレージの音楽を再生するだけなら最高のDAPです。

後日改めて聞いてきました!
巷で空間が広いと言われてるのが納得です。
残響に誇張感はないのに広がりあるのは不思議な感覚です。
果たしてそれが正しい音かと言われるとやや大げさな一面もあるかな、と思います。
シンセ音色の音程の揺れなどもしっかり描き、時間軸もかなり明確
全てやや分かり易く描写するイメージですが、音質に脚色がない印象です。(倍音感)
解像度が高いのに疲れない音です。
とにかく素晴らしい音をしていて、スピーカー使わないならADI-2なしでこちら1台で完結するのも手なのかな、とすら思いました。

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ちなみにこのようなアナライザーもついてます。


Astell & Kern KANN MAX
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AK KANNを久々に聴きたくなって聴いたら店員さんに勧めていただきました!
KANN MAXはその音質をわずかに継承(2K、5KHzあたりのピークの整え方)してる印象はありますが、ハッキリ描いてくれる感じでベースとスピード感が全然違います。
Gainで音質傾向が僅かに変わるところはAKらしい仕掛けですね。
EQをかけるときに音量が勝手に変わるのは好きではないですが、ゲインモードを変えると一度音量を下げてくれるのは嬉しいです。
せっかくなら音量揃えてくれたら尚良いです👍
操作性は左上のボタンで戻るあたり、AndroidユーザーよりiPhoneユーザーのほうが使いやすいかもしれません。
聴いてて心地よいところもあるんですが、ちゃんとスピード感を持って描いてくれるし、出力もものすごいのでこれはオススメです。
問題は筐体がカクカクしてて角が手に当たるところですかね💦
AK380を除く3世代はあまり良いイメージがなかったのですが、だいぶ違いました。
ただ、ベースの太さとかキックの鳴り方はややAKらしい感じはあります。

総評

値段は気にせずレビューしてますが、改めて見てみると結果的に新品定価10万円前後のものを好きになりがちです。
iBasso DX240、Shanling M6 Ver.21、PAW6000は不満がない解像度で、手に持ったサイズ感も良いのでとてもおすすめです。

中でもDX240とPAW6000はワイヤレスでは出せない音質を持っていると思います。

あくまで一個人の試聴の感想でしかないのであしからず💦

PAW6000欲しくなってしまったので、貯金して買おうと思いました。
こちら手放そうと思います…


特別編

一世を風靡したChordのポータブルヘッドホンDACアンプ、Mojoを借りて聴きましたのでそちらのレビューも。
Mojo2はまだ聞いてません💦
Mojo2も聴きました。
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最初に空間表現が独特で惹き込まれる音質だと感じました。
分析的に聞いてみると、100Hzあたり、250Hzあたりでしょうか?
この辺の帯域にちょっと癖があって、音色の広がり具合が分かりやすい、柔らかいなどと感じました。
まるで赤ワインのようなイメージです。
全体の空間としてはクラブを彷彿させるようなディープな世界もあるんですが、低域がやや広がりを持っていて芯はそこまで深くない感じです。
また、高域のアタックは全く耳が痛くない分、キックの音色はイメージと違うものに聞こえます。
でもそこがいい、みたいな。

たまに聴きたくなるんだけど、ずっと聴いてるとちょっと違うよな、でもまた戻ってきたいな、という音です。

Mojo2も定価7万円で同価格帯なので聴いてきました。
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Mojo2はボタンが増えてEQやタイマーが使えるようになりました。
今回は音量を揃え、EQもフラットにしてから聴きました。(ライトがすべて光ってない状態)

感想としてMojoにあった低域の塊感、超重低音のステレオ感、200Hz付近の広がり、などはだいぶ薄れ、ハイがよく聞こえる印象です。

比較すると若干シンバルとかシャリついてるのでそのへんの帯域が持ち上がってるような。
EQで調整してMojo2の音をMojoに近づけたらどうなるか、気になりました。また聞かなきゃですね。
現状は周波数マスキングの効果かわからないけど、2のほうがよく聴こえました。
けど、素の状態では良くも悪くも個性がなくなってEQで持ち上げた感が出てる感じがするので、とりあえずMojoで良いかなって感じもしてます。

スマホにイヤホンジャックがないのが当たり前の時代、でも格安スマホについてるイヤホンジャックなんて音はスカスカ。
しかし、Cellularモデル(キャリア通信SIMが挿せる)は極一部のDAPにしかありません。
となると、このような機種はかなり魅力的です。


小型のものも色々聞きましたが、しっかり駆動してくれるポータブルDACアンプではなく、小型で駆動力もあるのはMojoが一番有名で他はあまりないかもしれません。
中古が2-3万ほどで出回ってるのでなかなか👍✨







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20220124_190518

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次回もお楽しみに!

自作DCケーブル比較 Part1(BELDEN8460、オヤイデ4N純銀0.5mmフッ素絶縁単線、WesternElectric 24GA、PC-Triple C/EX)〜USB作りの線材選び〜



久しぶりのマニアックな音響ネタになります。
今回は自作DCケーブルの音質比較です。

最高のUSBを自分で作ってそれぞれの音楽のルーツ、好みに合わせて提供できるようになりたい、と思い始めて今ひたすら自作ケーブルを作っています。

そのために既存の線材の音をできるだけ多く把握したいと考えて現在手持ちのケーブルをすべてDCケーブルにしようとしています。

読者、フォロワーさんで欲しい方がいたら応援よろしくお願いします。


検証前の予想

電源ケーブルは普通の軟銅線であるPC-23がよかったのでDCケーブルも普通の銅線が一番かな、と
想像します。
現在売り出してるWireWorld Platinum Starlightは銀線ですが、銀線はDCでも中域の情報量が豊かで空間が広い、残響がわかりやすい印象なのかな、と想像します。


ツイートにない条件など

ツイートにもある通り、GPC-DC12を用いて比較してみました。
電源ケーブルは両側AET金メッキコネクタでIEC側のケーブルをハンダでまとめてあります。
線材はリファレンスのPC-23です。

比較前はiFi Audio iPower12Vを使っていました。

また、DCプラグはすべてマル信のモノを使っています。
BELDENに関しては先が太いのでストレートプラグで、少し端子の樹脂をカットして収縮チューブをかぶせていますが、他はL字になっています。
同じマル信製で、おそらく真鍮ニッケルメッキだと思うので音質に差異はない、というより今回はない前提で進めていきます。

さて、聞いた順はツイートした内容とは少々変わりまして以下のようになっています。

①BELDEN8460(錫メッキの銅撚線)
②WesternElectricブラックエナメル単線24GA(約0.51mm)
③オヤイデ4N純銀0.5mmフッ素絶縁単線
④PC-Triple C/EX(5Nの銀で包んだ2層構造)

それでは比較していきます!

①BELDEN8460

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こちらは自作のDCケーブルの中ではかなり有名な部類に入ると思います。
私の印象としてベルデンは低域に厚みがあり、中高域はあまり得意ではないというのがありました。
しかし、実際に聴くと中低域が得意であるということだけは確かで、中高域が得意でないというのはなんと言えない感じがしました。
音の重心が低く、近くなるというのが一言で言うならば適切だと思います。
4種すべて聴いた後もまた聴きたくなる音でした。
男性ボーカルに独特な厚みを感じれることによりボーカルが近いという印象を受けました。
余計な音が乗るわけではないと思うのですが、独特の魅力がありました。
8470もきいてみたいですね


②WesternElectricブラックエナメル単線24GA

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こちらは0.51mmほどの銅単線に被覆がブラックエナメル、シルク二重巻きのビンテージ線になります。
被覆の厚みがないので少し細く感じます。
さて、肝心の音はというと4KHz以上の高域にフォーカスがいく印象です。
囁き声が上手かったりハイトーンな女性ボーカルに相性が良いのではないでしょうか。
このケーブルで以前電源ケーブルも作ったのですが、DCケーブルのほうが聞き疲れはしなそうな印象があります。
電源ケーブルのときはどうしてもピークがあるような気がして、耳も痛いしでやめてしまったんですが、DC12Vではかなり良いと思います。
そもそもスピーカーケーブルとして使われるのが一般的なので電源ケーブルに使うのはおかしな話なんですけども。
(一応電流的には理論上いけますが)

はんだ付け、端子、電圧の違い(100Vと12V)のどれかは分かりませんが、細いケーブルにおいて電圧の影響は大きいようですね。

車に例えると電流はスピード(速度)、電圧は車体の大きさになると思います(たぶん
では細いケーブル(狭い道)を同じ電流(スピード)で通った場合、大きい車と小さい車だったらどっちのほうが走りやすいか。
それは当然小さい車になりますよね。

すれ違いのときなんか顕著で、軽自動車ではスーッと抜けれてもトラックなんかはゆっくりじゃないとぶつけてしまうかもしれない。

理論上イケたとしても電気的にも音質的にもセオリー通りにいったほうがいいということが分かりました。


③オヤイデ4N純銀0.5mmフッ素絶縁単線

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今回作った中で見た目が最も美しいケーブルになるかと思います。ケーブルの色合いだけですがw
銀線はWireworldのUSBで音聴いたことありますが、中域の情報量や質感が唯一無二でこのケーブルも同じような印象がありました。
声の密度感が違い、音の立ち上がりから残響まで丁寧に描く感じです。
最初に聞いた瞬間はテンポが遅くなったような感覚がありました。
メリハリのある鳴らし方ではなく、丹精込めて丁寧に作り上げたような奥深い音です。

例えるならば
9:1そば(銅)なのか、10割そば(銀)なのか、みたいな感じでしょうか。

田舎10割そばも10軒近く食べましたが、すべての店舗で味質感が異なりました。
線も同じく太さ、絶縁体で大きく音が変わります。
寒い山奥の地域が蕎麦は美味しいように、銀線もいい組み合わせがあるのではないか、と想像します。


④PC-Triple C/EX

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こちら秋月電気で買えるPC Triple Cを5N銀で包んだ撚線の線材になってます。
今回検証する中で最も値段が高いです。
1m2000円近くします💦
というか値段が安い順に聴いていってますねw

それはさておき、出音ですが、非常によくできた音です。
PC-Triple Cらしい中高域の明るさがあり、銅のエネルギッシュさもあるんですが、銀でコーティングされてるのもあって丁寧に描く部分もあるまさにいいとこ取りです。
ただ、値段ほどの音質的メリットがあるかというと難しいところです。
また、取り回しに関してですが、同じ径の単線くらいだと思って差し支えないと思います。

被覆の色が黒のみの販売なので予めペンでマークしてプラスとマイナスが分からなくならないようにする工夫が必要です。
更にいうと元は1本を切り売りで売ってるので半分に切って自分で撚る必要があります。(ノイズ対策のため)


今回の検証でUSBケーブルはどうなる?

ベルデンに関しては8460は16GAと線が太すぎて使えないので、他のケーブルで似たような音があれば電源ラインに使ってみたいです。

iFi iDefenderを使った簡易的な検証になりますが、電源を別で供給するとかなりの割合で電源の方の個性に持っていかれることがわかっているのでそちらに注力したいと考えています。
そこで独特な低域の質感は魅力だと考えました。
ただ、銀線のWireworldはやはり一番良かったです。

ベルデン以外の3つのケーブルはというと、銀線はコストが高く、PC-Triple C/EXに至っては2mで4000円近いのでなかなか難しそうです。
WesternElectricもビンテージである以上有限で、価格にもばらつきがあるので一定数作るのは現実的ではないなーと思いました。
細いものはまだ安く手に入りますが…。

ちなみに、もし導入するなら3つは電源よりもデータラインの方で導入したいです。


実はまだまだ全然満足してません。

PC-Triple C/EXをずっと聞いてたので他のケーブルはエージングがまだですし…
WesternElectricは電源ケーブルでエージング済みですが、銀線は今回初めてですので。

プラグがなくなってしまいましたが、Part2もあると思います👍✨
XLR作ろうと思って買ったものの、結局使わずにいるアナログケーブルを使おうと思っています。


実際にUSBを作るにあたっての懸念点

USBを作るにはターミナルを見ると22GAが太さの限度かな、と思います。
ちなみにこの前作ったカナレのL-4E6Sは24GAみたいです。

とりあえず既存の4芯シールドを中心にケーブルを作りますが、電源ラインが外側、データが内側というUSBの構造から二股は結構いろんな組み合わせが浮かびます。


今後も人と違った音楽に対する向き合い方をしていきたいので、MazQをどうぞ応援よろしくお願いします。

また、今後もセール情報は気になったものに絞って公開していきますし、プラグインレビューも随時やっていく予定です!🙌




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以上
MazQでした〜!



次回もお楽しみに!
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MazQ 音楽未経験のオーディオオタクからDTMerに転生。ブログ「デカい音とウマい飯」を発信中⚡ エンジニア的角度からいつも音を探求しています。Bootleg/Remix/Mix/StemMastering Contact⇨mazq.music@gmail.com
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